平成29年6月21日、本年度第1回目となる施設見学会は、京浜急行空港線・穴守稲荷駅から徒歩約5分のヤマトホールディングス㈱「羽田クロノゲート」を参加者28名で訪問しました。
羽田クロノゲートは、今から約4年前の2013年9月に稼動を開始したヤマトグループ最大の物流拠点です。興味深い視察ポイントは、物流棟1、2階の仕分けエリアでした。1階でトラックから降ろされた実際の荷物は、2階の物流システムのベルトの上を流れていく中で、バーコードを自動で読み取り、さらに地域別に仕分けされていく様子を目の当たりにすることができました。やや薄暗い部屋の中に人影は無く、別室の集中管理室では監視カメラからの映像をたった1人の方が多くのディスプレーで監視していました。
また、見学者ホールや展示ホールでは、プロジェクションマッピングを利用したプレゼンテーションにより、物流棟3階から7階の付加価値機能エリアのご説明をいただきました。事例としては、医療用機器の洗浄やメインテナンス、MR用医薬品印刷物のオンデマンドプリント、外国貨物等のスピード通関など、物流システムと一体化した効率の良さを付加価値として提供する機能をご紹介いただきました。
「羽田」という立地を活かした陸・海・空の「スピード輸送ネットワーク」と高度な「付加価値機能」を一体化した物流ターミナルは、世界に向けてますます発展するものと感じました。
ご参加いただきました、会員皆様につきましては、あいにくの雨の中をありがとうございました。次回の第2回施設見学会は、11月頃を予定しております。
(見学概要) ヤマトホールディングス㈱羽田クロノゲートのWebへ
ヤマトホールディングス㈱の羽田クロノゲートは、羽田空港に隣接し、24時間365日、陸海空のスピード輸送を稼動させる日本最大級の物流ターミナルです。従来の物流システムのように、在庫を滞留させるのではなく、たとえば、輸入した貨物であれば外国貨物のまま運び入れ、輸入通関手続き、検品、ローカライズ、出荷といった作業を、物が流れる中で処理し価値を付加していきます。
「物が流れる過程で価値を付加する」とはどういうことなのか? 「羽田クロノゲート」見学コースは、最新物流テクノロジーを実際の設備や展示、アトラクションを通して体感することができます。
以上